ライブタウン宮崎
宮崎TOP > ひむかびと > 藤田和人さんこんにちは、ゲストさん
ジャンルから探す
ひむかびと募集
前のひむかびと 次のひむかびと
宮崎ライフセービングクラブ 理事長 藤田和人 さん
藤田和人
 PROFILE
お名前: 藤田和人 さん
お勤め先: NPO法人 宮崎ライフセービングクラブ
お仕事内容: 宮崎ライフセービングクラブ 理事長
お誕生日: 1970年代
取材日: 2008年09月20日
藤田和人 藤田和人
自己紹介をどうぞ
NPO法人 宮崎ライフセービングクラブの理事長をしています。
サンビーチ一ツ葉、青島の水辺の監視、救助活動事業、マリンスポーツイベント、スクールなど行いながら、宮崎の海をもっと安全に楽しく、そして宮崎の活性に繋げていきたいと思っています!
藤田和人 さんへインタビュー
ご出身はどちらですか?地元のいいところを教えて下さい。
宮崎市出身です。
宮崎のいい所は、元気になれる所ですね!住みやすいですし、天気だけで気持ちが明るくなりますね。
以前、鎌倉に5年住んでいましたが、こっちに比べると空が薄暗いというか。
宮崎って、土地柄的にエネルギーに溢れているな、と感じますし一ツ葉は特にそうだと思います!
ライフセーバーというお仕事について教えてください。
一般的に、ライフセーバーの仕事は、海で事故にあった人を救助するというイメージが強いと思います。
もちろん救助活動は大切な任務です。しかし、ライフセービングは事故を未然に防ぐ活動が重要です。事故が起こらない状況を事前につくっておく、これが僕達の仕事です。
そのために、水辺の監視活動やパトロール、そして子供達への水辺の安全、教育活動事業を行っています。
今のお仕事を始められるきっかけ、転機となった出会いなどありますか?
宮崎工業高校でラグビーをやっていまして、18歳のとき、ニュージーランドに1年半ラグビー留学に行きました。
そこでお世話になったホームステイ先のお兄さんが、ライフガードをやっていたんです。
向こうではライフガードという仕事は、日本の消防士のように公務員で、ライフセービングというものが文化として非常に発展していると感じました。ハワイ、アメリカもそうです。
それが、海の安全を管理する仕事を意識した最初のきっかけですね。
ライフセーバーという仕事につく決断をされた理由は?
留学当時、ホームステイ先のお兄さんから、「日本はニュージーランドやハワイと同じように島国で、海を利用する人がたくさんいるのに、なぜ管理する人がいなんだ」と驚かれました。
実際、今、日本のライフセービング事業は湘南が一番進んでいますが、それでも30年程の歴史なんですね。海外は、既に200年もの歴史があり、文化として根付いているんです。
その時、お兄さんに「日本のライフセービングが遅れているということを、せっかく知ったんだから、自分でやってみたら!」と言われました。
日本では、浸透していないライフセービングという文化を一から作り上げたい!と思うようになり、帰国して勉強と訓練を始めたんです。
海を利用する子供たちに伝えたいことは?
この業界に入り、日本は本当に遅れていると感じました。
海外は、海の危険性を教育の一環としてしっかり投入しています。だから海外の子供は、危機回避能力をしっかり身につけた上で、海の遊びを楽しんでいます。
しかし、日本は逆に危険な場所は規制し、教育も十分ではありません。だから、海の恐さを知らない子供達が大きくなり、知識のないまま水の事故に合ってしまう事が非常に多いんです。
最近やっと「ジュニアライフセービング教室」など開き、教える機会を持てるようになってきました。
今後、日本の子供達が安全に遊べるように知識や能力を身につけて、海外のレベルに近づいていってもらうよう頑張りたいですね。
この仕事をやっていて良かったと思ったことは?
以前、湘南にいたとき、ライフセービングという仕事が、正直きついな、大変だな、と思う時期がありました。
ちょうどその頃、お孫さんと3人で海水浴場に遊びにきていたおばあちゃんが溺れ、僕が心肺蘇生をすることになりました。心肺蘇生中、お孫さん二人が後ろから僕の肩をゆすって、「お兄ちゃん助けてよ!絶対お願いだから!」と泣きながら懇願してきました。救助の甲斐あって、おばあちゃんはなんとか一命をとりとめて、回復されまして、病院に搬送する前、意識を取り戻したおばあちゃんに、子供達が「よかった。よかった。」とすごい笑顔でくっつく姿を見てうれしくて、本当にこの仕事をしていて良かった、続けていこうと思いましたね。
今後チャレンジしたいことは?
今、宮崎総合学院さんと協力してスクールのシステムづくりを行っています。求職中の方を対象としたスクールで、生徒は午前中サーフィンやライフセービングを勉強し、午後は資格をとるための勉強をするという内容のスケジュールです。生徒達が、将来マリンスポーツを広めながら、社会人としても仕事できるようになることが目的です。
そして、最終的に、そういった活動や実績の積み重ねが宮崎の経済の発展、人々の元気、宮崎の活性へとつながり、自殺のない元気な宮崎へ繋がるんじゃないかと思っているんですよね。今の宮崎の子供たちが、郷土を愛するためには、大人達が生き生きしていないといけないと思います。
宮崎のみなさんへひとことお願いします。
この一ツ葉も青島も、全国的に見てもとてもいい海だと思います。
一ツ葉は、交通のアクセスもいいですし、まわりには商業施設もたくさんあります。
バーベキューできるスペースも無料で利用できます。
海というのは、人間の心臓の鼓動のリズムと同じと言われていますが、来ただけで、癒されるし、すごく元気になれると思うので、もっともっと気軽にたくさんの人に来て欲しいですね。デートにもとても素敵なスポットだと思います!
一ツ葉北ビーチにはイケメンなライフガードもいますので!(笑)ぜひもっともっと海を身近に楽しんで欲しいですね!