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髪工房 かみや
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やさしい化粧品の話 3
今の日本人は、宣伝広告のウリ言葉に振り回されて、化粧品の本来の目的を忘れています。皮膚が衰えはじめると理性を失って「肌を若返らせる」 (そんな化粧品はあるはずがないのに)と宣伝する化粧品に飛びつきます。
化粧品は基本を知っていなければ正しい選択も使い方もできない。石鹸やシャンプーを含めれば全国民が化粧品を使っているのに、学校もその教育をしていない。したがってだれもが化粧品の基本をしらず、宣伝や店員の説明をそのまま信じ、化粧をして皮膚をいたずらに老化させてしまっています。

シャワーを浴びると、若く健康な皮膚ほど水を強くはじきます。これは、皮膚の表面には脂が分布しているからで、この脂を皮脂といいます。
年をとると皮脂はだんだん少なくなり、その分皮膚のかさつきがひどくなって、冬は特にそうなるが、それでも夏にはかなり出る。 このように夏と冬とでは皮脂の量が全く違う。  若い人には想像できないでしょうが、年をとって乾燥肌になると夏はひどく若返った気持ちになるそうです。皮脂が多く出る夏は熟年にとって夢の季節なのだ。暑いときに皮脂がたくさん出て脂光りする女性は総じて皮膚が健康でシミになりにくい。
夏に皮脂が出てくる理由は、巣篭もりをする冬と違って、夏は外で活動する季節なので皮膚は傷つきやすい。それで皮膚を守る為に脂がでてくるのである。

脂が皮を守るのは常識です。野球のグローブや、ラグビーボール、バスケットシューズもワゼリン(腐敗しないので)をすりこんで補強していることからも明らかである。
次に女性と男性を比べると女性は寿命が長いのに、男性に比べて皮膚の衰えがはやい。これは皮脂が男性よりもずっと少ないからです。
数百年前、進化の途中で人間は進化の途中で体毛を失いました。その分皮膚の表面を何かで補強しなければならなかった。 こういう皮膚を守るには脂をすりこむしか方法はない。体毛も失った人間は他の動物よりずっと多い皮脂腺を持つことになったのだろう。毛のあるところには皮脂があまり出ないが、毛のないところは暑い時、やたらに皮脂が出る。猫や犬が人のようにに皮脂を出したのでは毛並みがよじれてペットにならない。
皮膚には壁がある。外壁の角質層と内壁の顆粒層だ。ゆで卵を割ってみると、かたくて厚い外壁と、やわらかくて薄い内殻によって卵が守られていることが分かる。皮膚も同じなのだ。
この壁は生きている組織ではなく、単なる壁だ。
単なる壁だから栄養を与えても役には立たないのだ。脂をすりこんで物理的に補強するしかない。
大手化粧品会社がコラーゲンとかシツチン、スクワランなどを薬効があるかのように宣伝するのは詐欺である。
角質層は脂を含んだ壁である。油紙、実際は脂紙である。シャワーを浴びると水をはじく脂紙なのだ。
皮膚はこの脂紙で守られている。脂紙をやぶると皮膚も不健康ないなって老化が進んでしまうのも当然だろう。
2008年07月11日(金) | 髪工房 かみや